ちょうどいい加減にお母さん

二児の母。ちょうど良い加減に自分も周りも心地よく過ごせますように。

過去の自分を許す

失敗・汚点・恥だらけの人生を送った私。妻として母としてちゃんとしないといけない。甘えたり逃げたりしてはいけない、もう失敗してはいけない。

そんな思いでいっぱいになります。

結婚して自立した大人になったつもりになっていた私。周りからもちゃんとしていると評価されたくて自分を大きく見せていたと思います。

甘えたで気が小さくて忘れ物が多くて飽きっぽいそんな自分が変わったわけではないのに、そうじゃない自分でいようと頑張ります。

子供を私のようにしない為にどうすればいいのかといつも考えて子供と接していました。

とにかく第一子は張り切って知育だなんだと子育てに関する情報を常に探し求めました。

「ちゃんとした子育てをするちゃんとした母親でなければならない。頭の中はほとんどこれです。

甘えた子にしないように、逃げ癖が付かないように、飽き性な人にならないようにする、自分のようにならない子育てをしたいと考えていました。

そんな中で第一子が2歳になる頃、リトミックを中心とした幼児教室に通い始めました。

この幼児教室での先生との出会いで私は本来の自分を受け止め、そして過去の自分を許すことが出来ました。

きっかけは繊細敏感な第一子の相談を先生にした時でした。

相談の中で「HSC」という言葉を教えてもらったのです。今はかなり世間に浸透した言葉ですが当時の私は知りませんでした。

すぐにネットで調べて本を購入して読んでみると確かに娘に当てはまる事が多く参考になるなあと思ったのと同時に「私もこれ当てはまる事あるな」と感じたのです。

HSCの子はこんな風に感じているんですよという本の内容を読んでいる内にあの時の私は確かにそう思っていたなとか、そうそうそれが嫌だったんだよね、とか過去の自分がうまく出来なかった事の説明をしてもらっている気持になっていました。

次に幼児教室に行った際にすぐ先生に私もHSCだったかもと今まで恥ずかしくて人には隠してきた自分の過去を先生に話しました。

先生は私の話を黙って最後まで聞いてくれました。「頑張ったんだね」って。

途中から涙が止まらなくなりました。

私は頑張れなかったのではない。人より感じやすく「だから頑張ったのだ」と、本来の自分を自分で許してあげられた瞬間でした。


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