HSC 乳児③ 泣いてていいからね

支援センターに行かなくなって数か月たち、保育園を見学する目的で保育園併設の支援センターへ久しぶりに行きました。

それまでも何ヶ所か保育園の見学に行っては泣く娘。

あまり話が聞けないままに帰宅する事が多かったです。

案の定その日も支援センターで靴を脱ごうとすると大泣き。いつも通りに「すみません、どこ行っても泣いちゃうんです。泣かないで」と、娘の泣き声で他の方の迷惑になると思い職員の方達に謝りました。

すると支援センターの先生が「泣いてていいよ、お母さんいっぱい泣かせてあげてね。抱っこしててあげてね」そう言ってくれたのです。

今までどこに行っても娘を泣き止ませようとしてくれる人達ばかりだったので「泣いてていいよ」なんて言われたのは初めてでした。

でもびっくりするよりもホッとした気持ちが何よりも大きくてなんだか私が泣いてしまいそうになりました。泣かせている私が駄目じゃないとそう言ってもらえたような気がして。

その先生(以降A先生)に教えてもらった事は2つ。

①泣いていても、何も出来なくてもいいから何回も同じ場所に通う事。

②無理に離さず、子供が自分から離れるまで望むだけたっぷり抱っこしてあげる事。

「泣いてていいよ」に感動した私は遊び場の中でも抱っこから降りられない娘を連れてこの支援センターに何度も通うようになりました。

A先生は娘に誰か他の子が近づくとさり気なく別のおもちゃを出して遠ざけてくれたり、「ゆっくりしていってね」とか「みんなが遊んでる声を聞いてるだけでとってもいい刺激になるからね」という風に時々声をかけてくれたので他のお母さん達とコミュニケーションをとれなくても、おもちゃで遊ぶこともせず抱っこだけだったとしても、周りの目を気にする事なく安心してそこの支援センターに通う事が出来ました。

ちなみに第二子の時はどうだったかというと、第二子も泣き虫なところがありましたが、上の子での経験と、自分自身の自己肯定感をあげられたおかげか、周りの目を気にする事が減ったので他の子が近付いてきたときには「ごめんね、今は一人遊びたいみたいだからそっとしといてあげてくれる?」とか泣き止ませようと声をかけてくれる人には「話しかけられると余計に泣いちゃうんですすみません、すぐ泣き止むと思うので」など、きちんと自分で対処できるようになりました。

泣き虫は決して駄目な事ではない

泣いてる我が子をよしよしと抱きしめる事は甘やかしではない

それを知ってたから。

子供はいつか必ず自分のタイミングで自分の力で乗り越えられるとわかったので泣いてばかりでも大丈夫と思えていたから。

泣き虫はよくない、甘やかしてはいけない、どんな場所でも積極的に出来るのがいい子なのだと「ちゃんと」育てないといけないと思い込んでいたけれど、決してそんなことはないと今の成長した我が子達を見て思います。

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