離乳食を食べない。だけど断乳しない。

哺乳瓶を拒否し母乳だけで育った娘。生後5か月になった頃に離乳食を開始しました。

初めての子だったのでそれはもうインターネットで検索し、本を読み、知識はばっちり完璧な状態でいざ!挑んだのです。

が、食べないんですよね。

結局娘はなんとなく口に入れた日もあったものの「食べたね♪」という日がこないまま離乳食後期まで進みます。なんとなく口に入れたし少しは飲み込んだしOK、アレルギー問題なしという事にして食材の種類を増やし、硬さを進めていきました。栄養はほぼ母乳。

後期になって軟飯にチャレンジするようになった頃やっぱり食べなかったのですがある食品により娘の食への興味の扉が開きます。

そしてタイトルにもあるように伝えたい事はこれなんです。離乳食に興味をもたない母乳っ子に必ずかけられる言葉は「断乳したら食べるのでは?」です。私はその言葉をスルーして授乳し続けました。卒乳したのは2歳過ぎてからです。当時断乳するべきかどうか迷い、でも出来なくて、「断乳しなくてもいいよ、食べるようになるよ大丈夫」とどこかに書いていないかとインターネットで検索しまくりました。断乳出来ない自分を安心させたくて。でもそんな言葉を見つけることは出来ませんでした。

なのであえて、断乳しなくても大丈夫!とことんおっぱいあげましょう!という記事を書いてみます。

※離乳食を食べなくても大丈夫というのは、あくまでも体重が減らずミルクや母乳・水分をとれている事が前提です。体重が減ったり、顔色に変化があれば、当然ですがしかるべき機関に相談してくださいね。

食べない子は何をしても食べない、でも努力は無駄ではない!

離乳食 食べない」というワードで検索をするお母さん多いのではないでしょうか?

食べるようになる工夫について色んなブログやサイトが出てきますよね。でも残念ながら何を試しても食べない子は食べないのです。

私も毎日ありとあらゆる作戦でせめました。食器を変えたり、授乳や昼寝のスケジュールを調整したり、硬さを変えたり、出汁を変えたり、炊飯器にしてみたり電子レンジにしてみたり、お鍋も変えました。素敵お母さんのインスタやブログで素敵な離乳食を見て学び、刻んで混ぜて飾ったりもしました。クックパッドで離乳食を調べレシピも沢山試しました。本だって買いました。

でもね、食べないんです。おっぱいちょうだいと泣いて拒否する日もあれば、機嫌よくニコニコしているけれども「この時間やり過ごしたらおっぱいでしょ^^」と顔に書いてあったりしてとにかく食べません。作ったけど残される不毛な日々です。

うちの娘はこの努力とは全く関係のないところで食に興味をもってくれたのですが、じゃあ今までの不毛な日々は無駄だったのかと聞かれれば答えは「NO」です。努力した日々、悩んだ日々が今ではとてもよかったと思えます。

それから「いつか食べるようになるよ」これも食べないと悩むお母さんによくかけられる言葉です。これ、後になるとほんとそうだなあ~って思えるんです。実際そうなんです。いつか食べます。でも当時の私は「いつかと言われても今辛いんですけど。悩まなくていいと言われても無理なんですけど。」って思ってました。

どうせ食べないしこんなもんでいいか、なんて手抜きをした日ももちろん沢山ありました。レトルトも沢山使いました。すると困ったことに罪悪感が出てくるんですよね・・・。そして何をしてもダメだ、私はダメだと自分を責めてしまいます。

今、離乳食を食べてくれないと悩んであらゆる事を試して努力しているお母さん達に私はこう思うんです。今している努力も悩む日々も決して無駄じゃない。結果食べないんだけどそれでも無駄じゃない。その答えは「愛ゆえに」です。悩みも努力もすべて愛情の証。だから自信持ちましょう。子供を愛し悩める素敵なお母さんです。だからたまに息抜きして手を抜く自分も許してあげましょう。

努力して頑張る日と、手を抜いて頑張らない日、悩みながら繰り返しているうちにきっと自分のキャパが見えてきます。お母さんレベルアップです。ちょうどいい加減なお母さんへの一歩です。

食に興味をもつきっかけは些細な事

結論から言うと、うちの娘が食に興味をもつきっかけになったのはフジパンさんの「アンパンマンのミニスティック」です。だいたいのスーパーに置かれているんじゃないでしょうか。

娘が離乳食を食べなくて悩み試i行錯誤の日々で、なので出来るだけ市販品は避け、おやつもジュースも制限していました。これに関してはそうしてよかったなと思っています。今現在は娘はおやつもジュースもファストフードも食べます。なので「添加物だめ!マーガリンだめ!」とこだわっていたわけではないんです。(出来る限り・・・多少は気を付けようと心がけはしてますけどね。神経質になりすぎない程度に。)ただおやつやジュースで余計に食べなくなるのではないかと思っていました。

でも子供たち大好きアンパンマンのミニスティック。噂には聞いていました。支援センター・児童館・公園、様々な場所で食べている子供をみかけました。「離乳食 食べない」というワードで検索するなかでみつけていた「ドロドロが嫌いな子もいるよ」この言葉がひっかかり離乳食後期から完了期の月齢に入った頃に思い切ってアンパンマンのミニスティックを試してみる事にしました。

結果は最初にも書いた通り食べたんです。自分の手で掴みそれはもうおいしそうに食べたーーー!!スティックパンをかじる姿がかわいくてかわいくて。でも毎食毎日あげる事には抵抗があり、添加物の少ない食パンを試したりしました。食べるんです。特に娘は食パンの耳が気に入ったようで周りからかじってました。カットすると不満そうだったので食パン1枚をそのまま渡し、周りをかじった娘の残りの真ん中を私が食べる。変な食べ方してました。お出かけにはジップロックに食パン1枚入れて持ち歩きお腹がすいたら食パンの耳をかじる。パンをきっかけにそこからご飯も食べるようになりました。色んな食材・色んな食感を食べられるまでには時間はかかりましたが娘のペースで少しずつ本当に少しずつ進み、現在の娘はとても食いしん坊で野菜もしっかり食べてくれます。今でもご飯よりパンの方が好きで、おかゆなどのドロドロは嫌がります。娘が離乳食を食べない理由は「ドロドロが嫌い」でした。

断乳も正解。断乳しないも正解。

ドロドロが嫌いな娘。離乳食なんてドロドロのオンパレード。嫌だったんでしょうね。当時の娘の気持ちを確かめようはありませんが。

「断乳したらドロドロ嫌だとはいえもっと早く離乳食を食べたのでは?」とあえて考えてみましたが答えはわかりません。断乳したら食べたかもしれないしそれでも食べなかったかもしれない。

でも当時の私には断乳することが答えではないとしか思えなかったんです。理由はわかりません。

今お子様が離乳食を食べなくて悩んでいて、検索結果や周りから「断乳してみたら?」と言われてそれでも断乳に踏み出せないお母さん。自分の直感を信じてください。やめたくないのにやめる必要はありません。

もちろん断乳が離乳食を食べるきっかけのひとつであり、大きな要素であることはよくわかります。お子様と一緒に頑張って断乳を実行し成功したお母さんも素晴らしいと思います。

母乳だけで必要な栄養が足りているのか、そんな不安ももちろんあります。冒頭にも注意書きしたようにそこは自治体の保健士さんやかかりつけのお医者さんに相談必須であり栄養が足りないと判断されれば断乳に踏み切るしか手段がない可能性もあります。うちの娘は母乳と気まぐれに食べる少しの離乳食で栄養が足りていたようです。

超敏感っこであり情緒の安定に欠かせなかった授乳。授乳が娘の精神安定剤でした。

離乳食を進める事と断乳をする事、何が娘にとって最善であるか考えに考えてわたしは断乳をしない選択をしました。そうしてよかったと思っています。断乳の選択をしなくても別のきっかけで食に興味をもってくれました。

周りの声に惑わされずお子様の様子を観察して、いつ断乳するか卒乳を待つか決めるのはお母さんです。

卒乳の日は突然に。

娘が卒乳したのは2歳3か月です。

1歳半を過ぎてから卒乳するまでの授乳している姿はなかなか迫力があったように思います。まだおっぱい飲んでるの?と言われることも出てきます。

だんだんと外出中におっぱいという事が減ってきて、おうちに帰ってからねと言うと我慢できるようにもなってきます。家に帰るとまずおっぱい。寝る前はおっぱい。夜中に起きておっぱい。寝起きにおっぱい。そんな感じで過ごしていました。(夜中の授乳が辛くて断乳を決めるお母さんも多いかと思いますが私の場合は仕事をしていなかったので特に苦にはならなかったです。)

さすがに2歳過ぎてくるとどうしようかと考え始めます。この頃にはしっかりご飯も食べるようになっていました。なんとなくおっぱいはいつか卒業するんだよという事を娘に話するようにしていると、娘もなんとなく理解し人前ではあまり言わなくなり恥ずかしそうにするようになってきていました。

義家族と一緒に旅行に行く事になりました。人前では恥じらうようになっていた娘、また外では外の刺激でおっぱいの存在を忘れている様子。旅館に着いて一度おっぱいと言いそうになるもみんな一緒の部屋なので恥ずかしくて言えず仲良しの従兄に遊んでもらい気持ちを紛らさし、夜まで一度もおっぱいと言わず。その日はみんな一緒で楽しくてお昼寝もしていなかった為夜もそのまま就寝。

なんとあっさり、初めて1日授乳せず過ごせたのです。

翌朝どうするかと思っていましたがこの日も娘は一度もおっぱいと言わず旅行中の2日間授乳せずにすごしました。旅行から帰宅した日の夜、一度夜中に起きておっぱいと言いました。もうその声の切なさと言ったら・・・でもなんとなくこの日がきっかけな気がして何も言わず頭をなでて背中をとんとんしてみると・・・寝たのです。泣いたのは私でした。自然とその日がやってきました。その翌日もなんとなくおっぱいを欲しそうにしたものの「へへっ」と笑って我慢した娘。そのまま卒乳となりました。

迷って悩んで自分で決める

大きくなってからの断乳は大変だと聞くし子供もかわいそうだという声も聞きます。きっとそれも正しい。自我のしっかり芽生えた2歳より1歳で断乳する方が子供に負担は少ないのだと思います。

だけどどの選択もお母さんが自分で決めたのなら頑張れるのではないでしょうか。大きくなっての断乳は子供にとって辛いかもしれない、でもそれまでのお母さんとの授乳の時間に得られたものだってきっとあるはず。

娘のようにきっかけがあれば自然に卒乳出来る事だってもちろんあります。

離乳食・授乳etc…色んな事に言えるのは【悩み・考え・調べて・相談する】とても大切ですべてに無駄な事などなくてその全ての時間が母親としての成長に繋がり子供との絆になると思います。そして最後は自分で決める。悩み考えて出した答えであれば周りに何か言われてもきっと大丈夫。私はこうなのだと自信をもてるはず。

離乳食を食べなくても断乳しないという選択、それがお母さんの出した答えであれば自信をもちましょう。

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