支援センターに行けない。

娘が生後半年を過ぎた頃、そろそろ社会デビューをと思い支援センターに行きたいと考えるようになりました。しかし結果は散々でした。とにかく泣くので、周りのお母さんや楽しく遊んでいる他のお子様達、娘を気遣いなんとか泣き止ませようとしてくれる職員の方々に申し訳なくて、また、こんなに嫌がって泣いているのに私はなんの為にここに来ているのか、そんな思いで同じ場所に通うことが出来ず、2・3か所足を運んだ後に、諦めて引きこもりがちになるようになっていました。

でも保育園併設のとある支援センターで出会った先生の言葉をきっかけにどこに行っても泣く娘との向き合い方を教えてもらい気持ちがとても軽くなりました。そしてその支援センターに通うようになるのですが半年ほど通った頃に泣いてばかりで抱っこから降りられない娘にも変化が現れたました。

申し訳ない気持ち

ある支援センターに行った時の事です。

こじんまりとしたお部屋でした。

職員の女性が「こんにちは~」と、抱っこ紐の中の娘に声をかけた瞬間、人見知りの激しかった娘は大号泣。

「すみません」と、職員の方に謝り「楽しいところだよ~」なんて泣く娘に声をかけながら部屋に入ります。ここまではまだ中にいた他のお母さん達も「はじめまして~、泣いちゃったね~」なんてにこやかに挨拶してくれます。

職員の方が気遣って乳児用のガラガラを持って娘の前でフリフリ。途端に火が付いたように泣く娘。広くない空間に響き渡る泣き声。今までお部屋の中で楽しくお喋りしていたお母さん、遊んでいた子供たちの時間が止まったように感じ、ここでまた「すみません」と謝る。

それでもせっかく来たのだから、なにかおもちゃに興味をもてば泣き止むかも!そう思い抱っこ紐から娘を降ろそうとしますが・・・・・・・・・・・・

お り な い

私の服をがっちり掴み必死の抵抗で抱っこから降りないのです。仕方なく抱っこしたまま手の届くところにあるおもちゃを見せてみるも私の胸に顔をうずめてぐずぐずするばかり。

また職員の方が「何か月ですか?」なんて笑顔で話しかけてくれるのですが再び大号泣。そしてまた「すみません。」

そもそも私だって初めての支援センター。支援センターとはどう過ごせばいいのか。他のお母さん達にどう接するのが正解なのか。そんな事を考えて緊張しているのに膝の上で私にうずくまる娘を抱えて身動きがとれずだんだんいたたまれない気持ちになってきます。

少しお姉さんな2歳くらいの女の子が泣く娘におもちゃをもってきてくれて頭をなでなで。普通ならほほえましいはずの場面が・・・はい、大号泣。女の子がびっくりして固まり、その女の子のお母さんが「やめなさい、すみません」と女の子の手を引いて別の場所へ。

すみませんは私の方です!!(涙)

せっかく優しく接してくれた女の子をいやな気持にさせてしまった。小さな部屋に響き渡る娘の泣き声。

職員の方に、他のお母さんに、楽しく遊んでいる他のお子様に、みんなに申し訳なくその支援センターにはその後行けませんでした。

何の為に

初めて行った支援センターで心が折れたものの、このままではいけない。なんとか娘を社会デビューさせなくては。場所見知り・人見知りがとにかく激しかった娘をなんとか慣れさせなくてはといくつかの支援センターに通います。

でも結果は同じ。

泣いてばかりで楽しむ様子はなし。

「あんなに泣いてるのにかわいそう」「泣き声がうるさい」そんな風に思われているんじゃないかと勝手に思い込み当時は辛かったです。

周りが気遣い声をかけてくれたり、娘を泣き止ませようとしてくれる度に余計に娘が泣くので申し訳ない気持ちになるばかりで私も楽しむ余裕はありませんでした。

他の同じくらいの月齢のお子様達がおもちゃで遊び、そのお母さんたちが和気あいあいとお喋りしている様子を娘をかかえて眺める。

時には「泣いてても無理やり降ろせばその内諦めるよ。」なんて言われて、よかれと思っての言葉とわかっていても、私が悪いと責められているような気持ちにもなりました。

娘も私も楽しくない上に周りを不快にさせてまでここに何をしにきているのか。家にいると笑顔で色んなおもちゃや絵本で遊ぶのでだんだんと足が遠のき家で過ごすようになしました。

でも病院や月齢健診の度に他のお子様と比べてしまい、どこに行っても異常に泣いてしがみつく娘に焦りや不安がありました。

泣き虫ちゃんのお母さんへ

好奇心旺盛でどんどん色んなところへ探検に行く他の子をみて羨ましかったです。

誰にでもニコニコ出来る他の子は沢山の人にかわいがられていてお母さんも誇らしげに見えました。「うちの子だって笑ったらかわいいんだから」なんて心の中で思ってました。お願いだからかわいい笑顔みんなにも見せてあげてよなんて思ってました。

なぜ同じように出来ないのか。周りと比べて自分が悪いのかと落ち込むこともありました。

だけど今だから言えます。母親のせいではありません。

そして「怖がり・泣き虫・人見知り・場所見知り」これらは決してマイナスな事ではありません。小さいながらに沢山の事を吸収し感じています。

泣いてたっていいんです。

抱っこのままでいいんです。

娘のようなタイプは泣いていても抱っこのままでも、とにかく同じ場所に何度も行く事にいみがありました。

なぜこう思えるようになったのかはまた次回。

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