娘はHSC?繊細な子。敏感な子。

HSCとは?

ひといちばい敏感な子(HSC=Highly Sensitive Child)とは、アメリカの心理学者、エレイン・アーロン氏が提唱した言葉です。」

HSCの子育てハッピーアドバイス HSC=ひといちばい敏感な子 [ 明橋大二 ]

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感想(44件)

私が初めてHSCという言葉に出会ったのは娘が2歳になった頃でした。

通っていた支援センターの先生に参考になればと上記の本を紹介してもらったのがきっかけです。

娘は「光・音・温度・感触」これらに敏感でした。

HSCとは病気ではありません。子供の個性の一つです。5人に1人がHSCであるとされており、程度もそれぞれ。娘の場合は1歳2歳の頃は特に顕著でしたが、幼稚園に入園した今はかなり改善してきたように思います。軽度だと思います。

それでも本質の繊細さはかわりません。

娘の場合どんな風に困っていたか以下にまとめてみました。そんな娘とどんな風に向き合ってきたか、今後記事にしていきます。同じようにうちの子他の子と何か違うな・・・と感じているお母さんの参考になれば。

光に敏感

■太陽が雲に隠れて暗くなると泣く・・・家の中でも、外でも太陽が雲に隠れて日差しが少し暗くなるとハッとして周りを見渡し、場所によってはしがみついて泣いてました。大人が気が付かない程度の変化にも反応していました。

■太陽のまぶしい光が嫌い・・・お天気がいいし散歩に行こう♪と、靴を履いて玄関のドアを開けた途端泣く。抱っこすると落ち着くのですがベビーカーの場合はどんなに日よけを被せても明るさを感じると泣いていました。1歳過ぎて歩ける年齢になってからも同じで、歩きたい!でも眩しい!抱っこして!ってな感じで散歩に出たのにずっと抱っこでした。影に入ると抱っこから降りて歩けます。

現在は改善。2歳を過ぎた辺りから徐々に眩しくても自分で歩けるようになりました。怯えて泣く事はなくなったものの「明るくなったね」「なんで暗くなったの?」等、大人も気づかないような変化に今でも反応しています。

音に敏感

■電子音が怖い・・・音の鳴るおもちゃは基本NG。喋るアンパン〇ン、喋る動物、音楽の鳴るおもちゃ、とにかく大号泣。ただし歌のなる太鼓えほんとピアノ絵本は大丈夫でした。なにが違っていたのかは不明です。楽器が好きなのでそれが要因だったのかも。ちなみにブルブルするぬいぐるみもダメでした。

■電話の音、玄関チャイムが怖い・・・電子音と同様に乳児期はこの音でいつも泣いていました。宅配便が届くなどでピンポーンと鳴った途端に高速ハイハイで寄ってきて足元にしがみついてきていました。

音に関しては今でも敏感に反応し怖がる場面がよくあります。先日は公衆トイレにて、センサーで自動に鳴る音姫と初めて出会い「これ何の音!?」と怯えてトイレができず「おしっこ出ない(泣)」という事がありました。子供がたくさん集まる騒々しい場所も苦手で抱っこを要求したり早く帰りたがります。1歳頃は娘が他の子供を嫌がるので誰もいない公園にしか行けませんでした。

温度に敏感

■寒い暑いが苦手・・・これは大人の私も寒い暑いは不快なので特に気にしていなかったのですが、公園で見かける他のお子様達が寒くても暑くても元気に遊ぶ姿をみて「あれ?うちの娘だけ嫌がってる?」思うことが。

■熱い冷たいが苦手・・・真冬と真夏って公園の遊具が冷たくなったり熱くなったりしますよね。そうなるともう駄目でした。手すりが持てない。おうちに帰るモードです。これも気温と同様に多少冷たかろうが熱かろうが気にせず遊ぶ他のお子様をみて違和感を覚えました。

これは今でも敏感です。寒い日暑い日は公園の遊具が触れません。

触れないものが多い

■手づかみ食べが進まない・・・食べ物を直接触るのを嫌がって手づかみ食べは殆どしませんでした。手につきにくいおやきなども嫌がってました。軟飯のおにぎりなんてもっての外。

■砂場嫌い・・・公園の砂場で遊べるようになったのは2歳頃。それまでは砂場に足を踏み入れる事もできませんでした。手で触ることはもちろんできません。砂遊び用のスコップで砂場の外から砂をすくうことは出来ましたが、スコップについた砂の感触が嫌でスコップをしっかり拭いていないと触れなかったです。そう言えば地面に座ることも出来ませんでした。(2歳頃、公園でお尻をつけて遊べた日の事は今でも忘れません。私も服が汚れるなんて気にせずお尻をつけて一緒に砂を触って地面に枝でお絵描きして30分以上その場で遊びました。)

■手形足形を諦める・・・言うまでもなく手のひらや足の裏に絵の具やスタンプをつけることなんて出来ませんでした。

今は砂場も糊も絵の具も触れるようになりました。

他にもまだまだ繊細だなあと感じることはありますが特に困ったことは上記です。新しい場所はだいたい泣くし、知らない人は大体泣くし、おうち以外は大体抱っこだし。

あとは人の顔色や声のトーンにもとても敏感です。

最後に感受性が高く色々なことに敏感で怖がりさんなお子様をもつお母さんへ伝えたいことはこれです。↓↓

無理強いをしない

他のお友達は出来るのにうちの子は出来ない。やっぱり落ち込みます。焦ります。

うちの子だけ泣いている。悲しくなります。

だけど自分の子供が一歩踏み出せる瞬間を信じて待ってあげてほしいです。

どんなに小さくても一個人です。「自分で決める」事が大事。これが自信になり次のハードルがやってきた時に自分の力で一歩踏み出す勇気になるからです。

今だからこそ言えることですが、「やってみて」「触ってみて」「頑張ってみて」これらの声掛けをしてしがみついて泣いている我が子の背中を押しても無理なものは無理なのです。恐怖や不安の程度は本人にしかわかりません。HSCの子供は特にですが、その子にしか見えない景色があります。それはとても素敵な景色です。怖がりながらも安心できる母親の腕の中でその子なりに沢山の事を吸収しています。

背中を押す声掛けをしてみる事は大切です。何がきっかけで出来るようになるかはわからないですし、安全であると教えてあげる事も大切。

でも泣いていても許してあげて、たくさん泣かせてあげてください。

抱っこを望めば望むだけ抱っこしてあげてください。

甘やかしではありません。

泣いていても抱っこして安心させてあげて、そして沢山の景色を見せてあげてください。

泣くからと言って公園に行けない、支援センターに行けない、習い事が出来ない、そんな事は決してありません。

HSC(敏感っこ)であることを理解し受け入れてくれる場所は必ずあります。

どこに行っても泣く娘と私が何故引きこもる事無く色々な場所へ行けるようになったか、そのきっかけを次回記事にします。

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